緊急事態宣言 どうなる?どう対応すればいい?

こんにちは、ゆうです。

今わたしたちの生活に大きな影響を及ぼしている新型コロナウイルスの感染拡大。
ついに緊急事態宣言が出されましたね!
緊急事態宣言が出されるなんて私たちには初めての経験。
何がどう変わるんでしょうか?
そして私たちはどのような対応をすればいいのでしょうか?

2020年4月7日、安倍首相は緊急事態宣言を発令しました。

2014年5月に公布され、2020年3月13日に改正された新型インフルエンザ等対策特別措置法(特措法)がベースになっています。

特措法に基づく緊急事態宣言は、「国民の生命と健康に著しい被害を及ぼす恐れ」と「急速な蔓延で国民生活や経済に甚大な影響を及ぼす恐れ」という2つの要件が当てはまる場合に発令が検討されます。

今回の新型コロナウィルスの感染拡大は、まさにこれらの要件が当てはまるものとして、史上初の緊急事態宣言が出されました。

緊急事態宣言は、都道府県を単位とし、期間を定めて出されます。
その上で、都道府県知事は、国と当該都道府県が策定した行動計画に基づいて協力や要請をすることができるようになります。

7日に発令された緊急事態宣言において、緊急事態措置を実施すべき期間については、2020年4月7日から5月6日までの1ヶ月間、対象区域については、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・大阪府・兵庫県・福岡県の7都府県とされました。

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何が変わる?

緊急事態宣言は、法的裏付けをもって「外出等の自粛」「3つの密(密閉、密集、密接)を避ける」ことなどを国民に要請し、医療提供体制の確保(とりわけ重症者への入院医療体制確保)を目指すものです。

宣言が出されたことで、対象都道府県の知事は以下の3つが行えます。

①感染拡大の防止措置
 ・外出自粛の要請
 ・学校や集会所などの場所の使用制限
 ・イベントの中止
②医療体制確保のための措置
 ・受診するための診療提供や、医薬品の販売
 ・臨時医療施設を開設するための土地、建物を公的に借り上げて使用
③国民の生活を安定させるための措置
 ・ワクチンなど緊急物資を輸送するよう指示
 ・特定の物資の売り渡し指示

外出自粛要請

法的裏付けを得たことで、対象都道府県知事は住民に対して不要不急の外出を自粛するよう要請することが可能となります。

しかしながら、医療機関への通院、食料の買い出し、職場への通勤など、生活の維持に必要なことについては、外出の自粛要請の対象にはなりません。

学校や施設の利用の制限、イベントの中止

感染拡大を防ぐために必要とされる場合、対象都道府県知事は学校の休校や施設の使用制限、イベントの開催自粛を要請できるようになります。

小学校、中学校、高校、保育所、デイサービスなどの社会福祉施設については、規模にかかわらず要請の対象となります。

映画館、劇場、集会場、展示場、百貨店、スーパーマーケット、ホテル、旅館、体育館、プールなどの運動施設、博物館、図書館、ナイトクラブ、自動車教習所、学習塾などについては、建物の床面積1000平方メートルを超える施設が対象ですが、これに満たない施設でも、必要と判断されれば要請の対象となります。

ただし、スーパーマーケットは、食品、医薬品、衛生用品など生活必需品の売り場だけは営業を継続することが可能です。

また、「要請」に従わない施設などに対して都道府県知事は「指示」を行うことができます(罰則ではありません)。

ライフライン・公共交通機能の維持

ライフライン・公共交通機能はこれまで通りに維持されます。

電気、ガス、水道について、事業者は安定的な供給が求められています。
運送、電話、インターネット、郵便についても同様です。

国土交通省は、緊急事態の際も公共交通の機能は確保すべきとしています。

主な鉄道や路線バス、航空各社サイドも、運行本数を減らしたり運休にしたりするなどの対応は行わず、いずれもこれまでどおりのダイヤで運行を続けるとしています。

医療施設のための土地・建物利用、医薬品など必要物資の売り渡し・引き渡し(強制力・罰則あり)

緊急事態宣言の発令により、医療機関が不足した場合などは、臨時の医療施設を開設するために、都道府県は土地や建物を所有者の同意を得ずに使えます。

また、特に必要がある場合は、業者に対して、医薬品や食料、それにマスクなどの衛生用品の売り渡しを要請することができます。
要請に従わない場合は収用することができます。

これらについては罰則もあります。

売り渡しを要請する物資について、業者がこれに従わず、隠したり破棄したりした場合、6か月以下の懲役か30万円以下の罰金が科されます。

臨時の医療施設開設のための土地使用や、医薬品や食料などの物資の保管場所に関して、都道府県などが行う立ち入り検査を拒否した場合も30万円以下の罰金です。

参考:緊急事態宣言 出たらどうなる?(生活・医療・交通)(NHK HP)

医療体制:重症者を優先し、軽症者は宿泊施設や自宅療養へ

爆発的な感染拡大を防止し、収束へと向かうめに、医療提供体制の確保が目指されています。
特に重症者への入院医療体制の確保が緊急の課題となっています。

厚生労働省は、重症の患者を優先して治療するため、軽症の患者や症状がみられない人については宿泊施設や自宅で療養してもらう体制に移行する方針を固め、移行に向けたガイドラインを示しました。

ガイドラインによると、まずは重症者を優先し、次いで軽症の患者でも重症化するリスクが高い人を医療機関で受け入れる方針になっています。

それ以外の軽症患者などは宿泊施設や自宅で療養することになります。

療養のための宿泊施設については、都道府県がホテルや公共施設などを1棟、または1フロア単位で確保し、食事の提供までを含めた人員を確保するとしています。

参考:
緊急事態宣言 出たらどうなる?(生活・医療・交通)(NHK HP)
政府 「基本的対処方針」を改定 外出自粛を強力に要請(NHK HP)

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私たちにできること

緊急事態宣言を発令した4月7日の夜、安倍総理は首相官邸で記者会見を開きました。

会見の中で安倍総理は、

「大切なことは、国民の皆さんの協力であり、国民の皆さんの行動変容、いわば行動を変えてもらうことが、終息に向けて何よりも必要である」

と述べ、国民一人一人が行動を徹底的に変える重要性を訴えました。

参考:安倍首相が緊急事態宣言 7都府県対象 効力5月6日まで(NHK HP)新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針

チェック項目として

また、緊急事態宣言に伴い、政府は「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」を改正しました。

対処方針には、まん延防止のために国民、企業等が実行すべき基本的な事項として、

①極力8割程度の接触機会の低減を目指す
②「三つの密」を避ける
③テレワークを強力に推進する

ことなどが示されています。

さらに、地方自治体、各種団体、そして民間企業からも、
ソーシャルディスタンスといったリスク回避の行動が呼びかけられています。

出典:https://jane.or.jp/proposal/pressrelease/10060.html

他人と1メートル、できれば2メートルの距離を取る。

どうでしょうか?クリアできてますか?

マインドを変え、行動を変える

まん延防止のためには、私たち一人一人が行動を徹底的に変えていかなければならないんですね。

行動を変えるには意識を変える必要があります。

危機意識、当事者意識を持つということです。

他人事だと思わずに、危機感を持って行動しなければなりませんね。

集団心理・上下関係に流されず、工夫をして、自ら判断・予防

人間は基本的に変化を嫌い、コンフォートゾーンを好みます。
また、場の集団心理が働くため、周りの行動に同調してしまいがちです。
あるいは、職場など上下関係のある場や利害関係のある場では、自分の考えを貫くことが難しかったりします。

ですが、「みんながやっているから」と同調せず、リスクを回避したいものです。

クラスターを引き起こす可能性のある場にはいかないようにしましょう。
和を乱す、といって断りにくいかもしれませんね。
でも、つきあいより自分の身の安全です。
その場合、嘘も方便かもしれませんよ。

外に全く出ないというのは、理想的ではありますが、一部の人以外現実的にはほぼ不可能です。
外に出て、まったく誰にも会わないというのも無理でしょう。
外食もするでしょう。

しかし、少しでもリスクを回避する意識・行動が大事かと思います。

例えば外食ですが、だれかと対面で喋りながら食事をとるより、ひとりで短時間で済ませるべきとのこと。

あと、わりと盲点になっていますが、目からの感染にも気をつけたほうがいいそうです。

手も清潔に保ちたいですが、外出中は難しいです。
少なくとも手で目・鼻・口を触らないように気をつけたいところです。

ちょっとした心がけがリスクの軽減になります。

以上の注意点、こちらを参考になさってください。

私たちが個人でできること。

出かける回数・人との接触回数を減らすように工夫しましょう。
うまくインターネットのサービスなどを使っていきましょう。
ソーシャルディスタンスを意識しましょう。

これまで通りではなく、行動を変えていきましょう。

個人的に思うのですが、家庭内や生活圏内が最も現状維持になりやすいです。
あと常に同じメンバーが顔を突き合わせる職場なんかもそうですね。
ホメオスタシスが働きやすいですから。

参考:第12回 コンフォート・ゾーンとホメオスタシスが、自己イメージをさらに強化する(よみもの.com HP) 

悲観的にならず 楽観視せず メンタルヘルスを

これまでは多くの人達が楽観的でした。

悲観論もありましたが、物がなくなる不安だったかと思います。

しかし、感染者数が日々増えていき、さまざまな不安がわいてきます。

感染そのものへの恐怖。

経済的な不安。

先行きの見えない閉塞感。

緊急事態宣言の発令はさらに事態の深刻さを再認することになったと思います。

宣言を受けて、閉店や営業停止に踏み切る店舗が相次ぎ、町の雰囲気もいっそう殺伐としたものになりました。

日々の報道を見ていると暗い気持ちになります。

しかし、単純に怖がっても解決にはなりません。

こんなときだからこそ知識を入れるべきじゃないかなって思ってます。

人は「わからないから怖い」、ということがありますよね。

わかっても怖いかもしれませんが、比較的時間がある今、しっかり専門家の書いた本を読んでみるといいかもしれません。

ものごとって、その現状の中にいたのでは見えないものです。
知識を得て、それを客観的に外から見れるようになれば、一種の心の安定が得られるのではないかと思います。

 こちらオススメ☆
【新型コロナウイルスを「正しく恐れる」ために】話題の感染症専門家・岩田健太郎教授の著書『「感染症パニック」を防げ!』が5刷増刷&4月に新刊緊急発売

外出を自粛するなら、積極的に家の中で楽しめるものを見つけてみるといいですね。

お料理

映画や本

物作り

楽しみ方は人それぞれかもしれませんが、心の安定という意味では、ヨガや瞑想にトライしてみてもいいかもしれません。

今はインターネットがありますから、ZoomやSkypeで人と話したり、交流することもできますね。

精神的にダウンしちゃうと、体の免疫力も落ちてしまうかも!

私も積極的に気分転換していこうと思います。

今の状況を乗り切るには、なによりも自分の心身の健康を保つことが最も大事なのかもしれませんね。

参考:感染拡大で続く自粛生活…コロナ疲れしないためにすべきこと(OKEKOMACHI HP)