ゆうです。
複業なら年末調整と確定申告、両方必要というお話です。
給与所得がある人が確定申告をするケース
国税庁のホームページの確定申告に関する情報窓口に確定申告の対象者が記載されています。
給与所得がある方
- 給与の年間収入金額が2,000万円を超える方
- 給与を1か所から受けていて、かつ、その給与の金額が源泉徴収の対象となる場合において、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く。)の合計額が20万円を超える方
(例)給与を1か所から受けていて公的年金等に係る収入金額が90万円(65歳以上の方(昭和30年1月1日以前に生まれた方)は、140万円)を超える場合
※給与の収入金額が85万円以下の方は、下記2の年金所得者に係る確定申告不要制度も参照してください。 - 給与を2か所以上から受けていて、かつ、その給与の金額が源泉徴収の対象となる場合において、年末調整をされなかった給与の収入金額と、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く。)との合計額が20万円を超える方
など
出典:
国税庁「令和元年確定申告特集」「確定申告情報」「初めて確定申告される方へ」【確定申告を行う必要がある方】「1. 給与所得がある方」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/hajimete.htm(2020/11/24参照)
給与所得者で確定申告が必要な人はざっくり以下の3パターンです。
- 給与所得が2,000万円以上の人
- 1つの会社から給与をもらっていて、給与以外に20万円以上の所得がある人
- 複数の会社から給与をもらっていて、メインの会社からの給与以外で20万円以上の所得がある人
1の給与所得が2,000万円以上の人は、会社の年末調整の対象から外れるため、確定申告を行う必要があります。
2のように1つの会社から給与を受けており、給与以外の副収入が20万円以上の人は、会社の年末調整に加え、確定申告が必要になってきます。
3のように複数の会社から給与をもらっていて、
かつ
①サブの会社(年末調整していない会社)の給与が20万円以上の人、
②サブの会社の給与と給与以外の副収入の合計が20万円以上の人は、
確定申告が必要になってきます。
年末調整の際、サブの会社の給与をメインの会社の給与に合算して給与所得の見積もり額を算出しておりますが、国はこれだけではサブの会社の給与の正確な額を把握することはできません。
したがって、年末調整をしていない会社の給与については、確定申告が必要になってきます。
さらに、副収入が20万円以下でも、医療費控除やふるさと納税(寄附金控除)などの適用を受ける場合は、20万円以下の所得も含めて確定申告を行うとされています。
年末調整をしてもらう会社の給与以外に20万円以上の所得があったら確定申告が必要
医療費控除やふるさと納税など、年末調整に含まれない控除を受けるには確定申告が必要
その場合は、20万円に満たない副収入の申告も必要
参考:
国税庁「税の情報・手続・用紙」「税について調べる」「所得税の確定申告」「令和元年分 確定申告特集」【副収入などがある方の確定申告】
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/kakutei/kakutei/fukugyo.htm(2020/11/24参照)
・・・
ちょ、もう、全部やん…?
って感じ。
なので、もうはじめから、
ちょっとでも副収入があったら確定申告は必要
くらいに思っておいた方がいいですね。
給与所得以外の確定申告ってどうやるの?
副収入の確定申告のガイドおよび所得金額の計算表が国税庁ホームページに掲載されています。
コチラを参照なさってください(資料やツールはPDFやExcelファイルとしてダウンロード可能)。
副業に係る雑所得の金額は「総収入金額」から「必要経費」を差し引いたものになります。
しかしながら、必要経費は、帳簿を付けなければ正確な額を出すことはできませんね。
結局そういうことになってきます。
給与以外の副収入は今後増やしていきたいものですか?
収入の柱の一つとして、事業として育てていくつもりですか?
もしそうであれば、年間20万円に達していないときから、帳簿をつけ始めましょう。
青色申告では、最大65万円の所得控除があります。
青色申告を視野に入れ、複式簿記で記帳しましょう。
難しそうに聞こえますが、会計ソフトを使えば初心者でも大丈夫です。
お金が入ってくる準備☆
いかがでしょうか。めんどくさい?
確かにめんどくさいですが、
稼げるようになってから、ではなく、
今からお金が入ってきても大丈夫なように準備しませんか?
お金が入ってきても大丈夫なように準備♪
って、
なんかワクワクしませんか?(^^)♪
お金を扱える人のところにお金が入ってくる!
それに、会計ソフトを使えば、会計知識が無くても大丈夫。
ぜひトライしてみて☆
確定申告については、また年が明けてから記事を書きますね!
追記
次のような副収入の確定申告についても、国税庁のホームページで情報が提供されています。
下記のURLを確認してみてください。
- 衣服・雑貨・家電などの資産の売却による所得
- 自家用車などの貸付けによる所得
- ホームページの作成やベビーシッターなどの役務の提供による所得
- 仮想通貨の売却等による所得
- 競馬などの公営競技の払戻金による所得
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/kakutei/kakutei/fukugyo.htm
【参考】
- 国税庁「税の情報・手続・用紙」「税について調べる」「所得税の確定申告」「令和元年分 確定申告特集」「確定申告情報」「初めて確定申告される方へ」【確定申告を行う必要がある方】「1. 給与所得のある方」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/hajimete.htm - 国税庁「税の情報・手続・用紙」「税について調べる」「所得税の確定申告」「令和元年分 確定申告特集」【副収入などがある方の確定申告】
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/kakutei/kakutei/fukugyo.htm - 国税庁「税の情報・手続・用紙」「税について調べる」「所得税の確定申告」「令和元年分 確定申告特集」【個人事業者の方の確定申告】
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/kakutei/kakutei/kojinjigyo.htm - 資金調達ノート「確定申告と年末調整の両方が必要な6つのパターンと両者の違い」https://start-note.com/manuals/after-starting-business/preparation/469/